「二日酔い」時の「迎え酒」はあり！？無し！？

「迎え酒」という言葉は古く江戸時代から存在し、川柳でも詠まれていたといわれています。

「迎え酒」は当時から、「二日酔い」の症状を和らげるために効果があるとされ、現在でもその風習の名残は存在します。

私自身も「迎え酒」の経験はありますし、飲み始めると「二日酔い」のことはさておき、飲み会を楽しむことができます。

果たして「迎え酒」は本当に「二日酔い」を和らげる効果があるのでしょうか！？

「迎え酒」を医学的観点より考える

「二日酔い」はアルコールを分解したときに発生する「アセトアルデヒド」という物質が関与していると言われています。

つまり「二日酔い」の状態では、体内に「アセトアルデヒド」という物質が残っているため、頭痛や気分が悪いといった症状が続いているのです。

その状態で「迎え酒」を行った場合、更に「アルコール」を摂取してしまうわけですから、その分解物質である「アセトアルデヒド」は増える方向にしか進むことはありません。

しかしながら、「二日酔い」の状態で「迎え酒」を飲んだら、症状が和らいだ感覚があるのもまた事実です。

これは「アルコールを摂取すること」によって「二日酔い」の状態が麻痺した感覚になるのだと推測されます。

飲み会の場でお酒が進み、テンションも上がり「二日酔い」であったことを忘れてしまうのでしょう。

ですので、医学的観点から見ると「迎え酒」が「二日酔い」を和らげることはあり得ないということになります。

「迎え酒」が肝臓に与える負担

「アルコール分解」の役割を一身に背負う「肝臓」としては、「迎え酒」などたまったものではありません。

最初摂取した「アルコール」を必死にやっつけている最中に、「迎え酒」として摂取された「新たなアルコール」がやってくるわけです。

「ぷよぷよ」というゲームをご存じでしょうか！？黒以外の同じ色を繋げて、消していくゲームです。

ぷよぷよが溜まってしまったら、ゲームオーバーになります。

「黒いぷよぷよ」が「アルコール」だと想定します。

必死に敵から攻撃された「黒いぷよぷよ」をやっつけている最中に、更なる「黒いぷよぷよ」が降ってくるイメージです。

最終的に「黒いぷよぷよ」が邪魔をして、ゲームオーバーとなってしまいます。

肝臓の場合、直ぐにゲームオーバーとまではいきませんが、「迎え酒」などで肝臓に負担をかけると、アルコールを退治する能力が弱まってしまいます。

最初はつやつやで強力な「鉄の剣」が、敵をやっつけていく毎に、刃は欠け、錆びていくイメージだと思ってください。

そんな「鉄の剣」も刃を研いで、錆を落としてあげれば、またつやつやで強力な「鉄の剣」として復活します。

何を申しているのかと言いますと「肝臓も手入れして休ませてあげれば、また強い機能を回復する。」ということです。

「迎え酒」とは、私たちの肝臓が一切望んでいないことをするわけですから「迎え酒」は無し！ということになります。

ブログランキングに参加中。応援をお願いします！！

人気ブログランキングへ
記事が参考になったと思われる方は、記事下のSNSシェアボタンクリックをお願いします。