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私が「プレミア焼酎」をオススメできない理由

      2015/07/22

2002年以降に始まった第3次本格焼酎ブームを皮きりに、本格焼酎業界は空前の盛り上がりを見せます。

2003年には甲類焼酎・日本酒の出荷量を上回り、特に芋焼酎においてはどのような銘柄でも売れる時代が訪れました。

その産物として「プレミア焼酎」と言われる「なかなか手に入らない幻の焼酎」と分類される本格焼酎が生まれました。

今もなお「プレミア焼酎」は健在ですが、当時から「本格焼酎ファンならば一度は飲んでみたい焼酎」ということで注目を浴び続けてきました。

特に有名な銘柄として「3M」と言われる「森伊蔵」「魔王」「村尾」といった銘柄は、焼酎を飲まない方でも知っている方が居る程です。
3M
「なかなか手に入らない幻の焼酎」となれば、定価で入手することは困難で、ネット上でも高値で取引され、店頭でも「抱き合わせ商品」として販売されていることが多いのが現状です。

欲しい「プレミア焼酎」のみを定価で購入することはほぼ不可能な状況であります。

果たしてこのように定価以上の金額を払ってまで「プレミア焼酎」を飲む価値はあるのでしょうか!?

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プレミア焼酎をオススメできない理由~その1~

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まずは「販売価格の高さ」です。例えば「森伊蔵」の定価を御存じでしょうか!?

「森伊蔵」の定価は2,500~3,000円と言われています。ですがネット上では25,000円と10倍ほどの価格がついています。

確かに「美味しい芋焼酎である」ことは間違いないのですが、「これほどまでの高額を払ってまで飲む芋焼酎」ではないと思います。

「森伊蔵」に関しては、こだわりの原料「有機栽培のサツマイモ」、こだわりの製法「甕仕込み」など、端正込めて造られた芋焼酎であるのは間違いないです。

ですので、定価で購入できるのであれば「確実に手に入れたい、飲んでみたい芋焼酎」であります。

ただ25,000円は高すぎるのです。25,000円あれば「他の2,500円の本格焼酎を10酒類飲む」方が、本格焼酎を楽しめると思います。

「森伊蔵」はあくまで例で取り上げただけですので、他の高額銘柄に関しても同じことが言えます。

プレミア焼酎をオススメできない理由~その2~

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その理由は「原料は基本的に同じである」からです。

「プレミア焼酎」だから高級な原料を使っているわけではなく、「森伊蔵」の原料も「国産米」「九州産コガネセンガン」という主原料は変わりません。

「国産米」と「南九州産コガネセンガン」を使用して造られた芋焼酎は「森伊蔵」以外にもたくさん在ります。

原料は同じですが、「プレミア焼酎」の特徴として「長期熟成」「甕仕込み」を採用して「こだわりの製法」を用いている銘柄があります。

意外とこのような「こだわりの製法」を行っているが、定価で売られている銘柄もたくさん存在するのです。

いくら「プレミア焼酎」と銘打っても「原料は同じ」ですので、10倍の金額を払ってまで購入する必要はないと思います。

しかしながら、「プレミア焼酎」はどうしてこんなに高いのでしょうか!?

「プレミア焼酎」が高額な理由

それは重要と供給のバランスが保たれていないからです。飲みたいと思っている人が多いのに対して、焼酎の生産量に限りがあるのです。

「こだわりの製法」で造る分だけ、出来上がる焼酎の量に限りがあるということです。

蔵元としては造った分だけ売れるので喜ばしい限りですが、勘違いしたらいけないことは「定価販売価格分」だけしか蔵元は売り上げがありません。

価格が高騰しているのは販売者のマージンです。

消費者側の私としては、「蔵元」に敬意を払って高額を負担するのは納得できるのですが、「プレミア焼酎」を高額で購入して「蔵元」には定価分しか取り分がないのはどうも腑に落ちないのです。

まとめ

・「プレミア焼酎」が定価で購入できる場合は購入して飲んでみる価値あり。

・高額を払って「プレミア焼酎」を購入するぐらいならば、その他の焼酎を数種類試した方が価値あり。

・「プレミア焼酎」と言っても使っている原料は基本的に同じ。

・高額な「プレミア焼酎」と言っても「蔵元」は定価分しか儲けはない。

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Comment

  1. ギャリ より:

    私も同意です!最近は日本酒ブームなので日本酒がかなり高騰しているみたいですね・・・
    会社の方が十四代買おうとしたら4万ぐらいしたと言ってました。テンバイヤーのせいでしょうね。

  2. 芋好人 芋好人 より:

    ギャリさん
    コメントありがとうございます(^^)
    定価で購入出来れば文句無しで飲むのですが…
    これで成り立っている商売もあるとは思うのですが

    安くて美味しい焼酎を探していきたいですね!

  3. 酒星族 より:

    う〜ん、このような現実を打開するにはどうすればいいんですかね。。特約店で正規価格で買ってください!と言っても在庫がなければどうしようもないですよね。あと噂ですが、黒○酒造は特約店でも定価以上の価格で販売した悪質店を、切ったらしいのですが。

  4. 芋好人 芋好人 より:

    酒星族さん
    コメントありがとうございますm(__)m
    黒○酒造は漢気がありますね!酒造が凛として対応することが、大切なのかもしれませんね。
    需要>供給となっているので、金額が上がることはわかるのですが、もう少し現実的な金額ならば良いのですが…
    プレミア焼酎の酒蔵も大量生産に走らないところは、カッコイイですよね。せっかくなんで、美味い焼酎を造る酒蔵が儲けて欲しいですよね。

  5. 和哉 より:

    焼酎って基本的に庶民の楽しみだと思うんですよ
    それが数万なんてナンセンス以外の何者でもないと個人的には思います
    そして、個人の自由だとはいえ転売目的で買うような人を酒飲みとして軽蔑してもいます

  6. 芋好人 芋好人 より:

    和哉さん
    コメントありがとうございますm(__)m
    焼酎は庶民の楽しみですよね^ ^私もそう思います。
    転売目的で値段が高騰するのは残念なことですね。

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