「黒霧島」「白霧島」の霧島酒造が新工場建設を踏み切った背景とは!?一方で懸念される問題点も!
2016年5月24日「霧島酒造」が新工場建設を発表しました。
私がこの情報を知ったのが翌日の25日。ヤフーの経済欄トピックスに記事が掲載されていたので、驚いて読んだところでした。
当ブログへの訪問数も一時的に向上し、びっくりしているところです。
せっかく訪問された方に有益な情報が提供できるよう、身が引き締まる思いですね。
今回は「霧島酒造」新工場建設を詳しく紐解いていきたいと思いますね。
1日に1升瓶40000本分の増産って物凄いことでは!?
現在「霧島酒造」は、本社、志比田、志比田増設、本社増設工場と4つの焼酎製造工場を稼働中としています。
4×40,000本 → 160,000本/日で製造していることになりますよね。(1升瓶換算)
新工場を建設するとなると、
5×40,000本 → 200,000本/日に能力が上がるということになります。(1升瓶換算)
によると、冷凍芋の保存技術も確立し、年間100日しかない芋収穫期間で限られた製造方法を年間製造できる体制を作り上げたとされています。
年間製造期間を300日と仮定して・・・
現在の焼酎製造量は、
160,000本×300日 → 48,000,000本ということになります。
「黒霧島」を始めとする霧島焼酎が1年間に4,800万本も消費されている!ということは、驚き以外のなにものでもありません。
しかも、「ギリギリの体制」で造っているそうですから(汗)
今回新工場が建設されたならば、年間6,000万本体制になるということでしょう。
都城市のふるさと納税も後押し!
記事でもご紹介していますが、2015年のふるさと納税寄付額ランキングNo.1を飾ったのが、「肉と焼酎の町」でPRに成功した宮崎県都城市なんですね。
宮崎県都城市に本社を置く「霧島酒造」は都城市のふるさと納税とのタイアップも順当に成功し、2015年の売上アップに繋がったといえるでしょうね。
都城市にふるさと納税すると、お礼品として「肉と焼酎のセット」から好きなものを選ぶことができるのです。
ふるさと納税 ふるさとチョイス都城市
ふるさと納税で「霧島焼酎」を知った方も少なくないでしょうね。
「霧島焼酎」の販売数量は伸びても業界全体は・・・
宮崎県都城市に本社を置く「霧島酒造」は、「黒霧島」を始めとする芋焼酎の販売数量を着実に伸ばしています。
その効果もあって、芋焼酎の県別出荷量が昨年、鹿児島県を上回り宮崎県がトップとなりました。
とは言うものの、芋焼酎業界全体で見ると明るい話ではないようです。
2007年、焼酎ブーム時の焼酎年間出荷量は1,005,000KL(100万5千)。ところが2014年の年間出荷量は862,000KL(86万2千)に減少しています。
実にピーク時の85.8%まで焼酎の消費が減っているということになります。
つまり、着実に成果を伸ばす「霧島酒造」がある一方で、苦しい営業状況を強いられている焼酎蔵が存在しているということですね。
ビールと言えば「スーパードライ」というように、芋焼酎と言えば「黒霧島」という流れが出来つつあるということでしょう。
消費者好みの芋焼酎と消費者が求めるクリーンなイメージ
霧島酒造の主力商品である「黒霧島」は、そのクセのない飲みやすさとどんな食事にも合わせることが出来る食中酒として人気となりました。
居酒屋に行ったら、結局「黒霧島」を飲んでたよ!って方も少なくないでしょうね。
正に近年の消費者嗜好にあった風味がヒットの要因の1つでしょう。
また「霧島酒造」は一般の方でも工場見学が出来ます。私も以前、見学に行ってきましたよ。
インターネットでも工場内の様子が惜しみなく掲載されています。
かつての焼酎蔵のイメージとは異なる明るく清潔な状態が写し出されています。
「消費者にオープンにすること」が、難しい食問題においてもクリーンなイメージを印象付けているのかもしれませんね。
「新工場」建設で期待できること
私が考えるに、新工場を建設する上で最も期待できることは「品質の安定」だと思うんですね。
焼酎のブレンドに迫る!「白霧島」の美味しさの秘密はブレンドによるもの!?で述べたように、焼酎の原酒は必ず貯蔵期間が必要とされます。
商品の回転が良い!ということは、一方で貯蔵期間が少ない!となり兼ねないと思います。
これまでブレンド技術によって、安定した品質の焼酎を出し続けてきたのでしょうが、今後新工場が建設されれば、「貯蔵期間」が約束され、より安定した品質の焼酎が出来ると考えます。
単純に増産!というのではなく、より美味くなった「霧島焼酎」に期待したいところです。
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