未成年者はノンアルコール飲料を飲んでいいのか!?
2015/07/22
近年、ノンアルコールビール、ノンアルコールカクテルなどノンアルコール飲料人気が上昇しています。
飲酒運転の防止、妊娠中どうしてもお酒を飲みたい場合などに重宝される「ノンアルコール飲料」ですが、果たして未成年者は「ノンアルコール飲料」を飲んでも良いのでしょうか!?
法律上は問題なし
「ノンアルコール飲料」はその名の通り「アルコール分が入っていない!」ので、未成年者が飲んでも法律に触れることはありません。
加えて体が未成熟な未成年者が「ノンアルコール飲料」を飲んでも健康上特に問題がでることもありません。
それならば、ジュースと同様に自動販売機にでも並べて一緒に販売すれば良いじゃないか!?といった意見も出そうですが、そういうわけにはいかないようです。
酒類販売自主規制
以前、ノンアル飲料が自動販売機で売っていない理由の記事でも述べましたように「酒類事業者が製造販売するノンアルコール飲料は、成人の飲用を想定していることから、これに係る広告・宣伝及び容器の表示等についても、自主基準において取り扱うこととする。」という定めがあります。
酒類製造者は、酒類が致酔飲料という特性を有することから「未成年者飲酒や飲酒運転等の法令を遵守すること」、「不適切な飲酒の防止や適正な飲酒環境を醸成する」などの社会的責任も果たしていく必要があります。
そのために「酒類の広告・宣伝及び酒類容器の表示に関する自主基準」というものを設けています。
つまり「ノンアルコール飲料も成人の飲用を想定している為自主規制に該当し、未成年者に積極的に販売することはできない。」ということになります。
「ノンアルコール飲料」を未成年者に積極的に販売すると、法律に触れることはありませんが、酒類製造・販売者として社会的責任を果たしているとは言い難いということになるのです。
実際に酒類製造者は、販売店に対して「ノンアルコール飲料」も「お酒と同様の扱い」をするように通達していますので「ノンアルコール飲料」であっても「年齢確認」が必要になります。
将来的な問題点
「ノンアルコール飲料」は先に述べた通り、未成年者にとって体に害も無ければ法律に触れることはありません。
ですがアルコール風味に若年のうちに慣れてしまって、将来的に「お酒に溺れやすい」傾向にあると言われています。
そうなると、「アルコール依存症」などの問題も懸念されますので、未成年者に「ノンアルコール飲料」をオススメすることはできないのです。
「お酒は20歳になってから」更に「ノンアルコール飲料も20歳になってから」というのが正解でしょう。
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