「焼酎」が「日本酒」と比較して二日酔いしにくい!その理由とは!?
2015/07/25
「日本酒」と「焼酎」は同じ日本を代表する國酒でありながら、造り方が全く異なります。造り方の詳細は、「日本酒」と「焼酎」の違いとは!?~造り方法の違いをフローで解説~をご覧頂ください!
「焼酎は二日酔いしにくいよね!」という話を聞いたことはないでしょうか!?実は、「焼酎」が二日酔いしにくい理由はしっかり存在するのです。
今回は焼酎が二日酔いしにくい理由を解説していきたいと思います。
醸造酒と蒸留酒の違い
焼酎は泡盛などと同様で「蒸留酒」になります。蒸留して得られる焼酎のアルコールは沸点の違いにより「エチルアルコール」のみ得られることになります。
一方日本酒やワインなどの「醸造酒」は、蒸留せずにそのまま搾り取って飲みますので、「エチルアルコール」以外のアルコールが多数含まれています。
「醸造酒」と「蒸留酒」の違いによって、含まれるアルコールの種類が異なるということになります。このアルコールを摂取した身体の中では、どのような反応が起こっているのでしょうか!?
アルコールの体内分解
体内に取り込んだアルコールは胃で20%、腸で80%が吸収されます。その後血液に入り、肝臓へと運ばれます。
肝臓に運ばれたアルコールは速やかに分解が始まります。分解のフローを見てみましょう!
アルコール分解の仕事をするのは主に肝臓です。摂取されたアルコールは体内に持つ脱水素酵素を利用して、アセトアルデヒドという物質に分解されます。
この際、含まれるアルコールがエチルアルコールのみである「焼酎」は分解も比較的速やかに進みます。
ところが、複数のアルコールを含む「日本酒」は「焼酎」に比べて分解が一筋縄ではいかないのです。ですので「日本酒」などの醸造酒は、体内でのアルコール分解に時間がかかると言えます。
焼酎が二日酔いしにくい理由
焼酎が二日酔いしにくい理由は、含まれるアルコールの種類によるものだと言えます。
1種類のアルコールしか含まれない焼酎は体内で円滑に分解が進み、最終的に酢酸と水になって体外に放出されます。
ですがあくまでも適量のお酒を摂取した場合の話になります。
飲み過ぎてしまえば、もちろん体内でのアルコール分解には限りがありますので二日酔いになります。毎日お酒を飲む方は、肝臓がフル運転状態です。
適度な休肝日を設けましょう。(私もです。)
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