「薩摩焼酎」人気復活の鍵を握るのは女性の力?
平成26年度、焼酎王国鹿児島県の本格焼酎出荷量は、宮崎県を下回る事態が起こりました。
ボルド、スコッチ等と同じくWTO世界貿易機関の協定に基づく「産地指定」を受けている「薩摩焼酎」にとっては、不測の事態であります。
その先駆けとして、「薩摩酒造」が「薩摩焼酎」の巻き返しに一石投じるべく、代々受け継がれてきた伝統の本格焼酎「薩摩白波」と「薩摩黒白波」の風味をリニューアルしました。詳細は下のリンクからご覧頂けます。
リニューアルした「白波」、「黒白波」に懸ける薩摩酒造の本当の思いとは?~前編~
リニューアルした「白波」、「黒白波」に懸ける薩摩酒造の本当の思いとは?~後編~
これから平成27年度は「薩摩焼酎」巻き返しの初年度として、走り出したわけです。
今回新たに鹿児島県酒造組合は、面白い取り組みを始めました。
それは「ミス薩摩焼酎」「ミス奄美黒糖焼酎」を募集開始したのです。
ミス焼酎募集の目論み
どうしても男性の親父をイメージしてしまう「本格芋焼酎」です。
そこに若々しい女性をピックアップすることで、近年の飲酒志向に近づけることができます。
最近は健康を気にする方が多く、お酒も糖質オフシリーズが人気です。
また、従来の芋焼酎とは異なり「スパークリング焼酎」や「フルーティーな香りがする芋焼酎」など、新たな楽しみ方が増えてきています。
この近年の飲酒志向に基づいた「薩摩焼酎の長所」を焼酎好きの女性に存分にPRしてもらうことが大きな目的です。
親父が「本格芋焼酎はうまいぞー!」と言うのと、女性が「本格芋焼酎は私でも飲みやすく美味しいですよ。」と言うのでは、女性に軍配が上がるわけです。
このようなアピールを様々なイベントやお祭り等で広くPRしていくことが、ミス焼酎の取り組みになりそうです。
ミス焼酎は「本格焼酎の日」である11月1日に決定することとなっています。
ミス焼酎になるには!?
残念ながら私は応募できませんが、ぜひとも本格焼酎愛飲家の女性に「薩摩焼酎」「本格焼酎」の魅力を伝えて頂きたいと思います。
応募資格
鹿児島県出身または在住の20歳以上の焼酎が好きな女性。既婚、未婚は問いません。
2015年11月から1年間にわたり、主催者が関係する行事に参加できる方。
選考基準
鹿児島の焼酎及び焼酎文化が好きな女性
鹿児島の焼酎及び焼酎文化をより詳しく知り、その知識や体験を広く伝えられる女性
ミス焼酎の任命を受けた際には、「薩摩焼酎の魅力」を存分にアピールしていくことが使命です。
これまでのやり方では衰退を辿る一方になりかねない本格焼酎業界。藁にもすがる思いで、焼酎好きの女性に「薩摩焼酎」の未来を託すということでしょう。
ミス焼酎に「本格焼酎」のオヤジ臭い・ダサいといったイメージを払拭してもらい、オシャレでスタイリッシュなイメージを定着させましょう!
焼酎好きの貴方の立候補を期待しています。
詳細は、鹿児島県酒造組合の特設ページをご覧ください!!
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この期に及んでなんと閉鎖的なイベント。焼酎をこよなく愛する鹿児島県民としては情けない。もはや焼酎王国の座を明け渡したのだから、もっと大局的に取り組むときでは・・。全酒造組合が一致団結して例えばベストジーニストのような全国ネットのメディアが取り上げてくれるようなイベントを考えるべきではないかと思うのだが・・・。
Sho Tuberさん
コメントありがとうございます(^^)
薩摩焼酎の復権は、今後の本格焼酎業界の鍵を握るのは間違いないですよね。
仰る通り、今こそ組合が手を取り合って、全国ネットで取り上げるような大イベントを行ってもらいたいですね。