薩摩酒造が造る「さくら白波」の魅力に迫る~仕様編~
2015/08/22
2011年3月に薩摩酒造より「さくら白波」という芋焼酎が、西日本限定で発売となりました。
当時2011年は九州新幹線開通ということもあり、鹿児島の地から新幹線に乗って「さくら白波」前線の北上をイメージして発売された芋焼酎でもあります。
「さくら白波」が持つ魅力をイメージしてみる
「さくら白波」のさくらは、「桜島」の「さくら」。丁度3月といえば九州では「ソメイヨシノ」桜の花の時期でもあり、この2つの「桜」から命名された「さくら白波」というわけです。
私にとって「さくら」というのは特別な花という印象があるのですが、皆様はどのような印象をお持ちでしょうか!?
「さくら」に特別な印象を持っていることもあってか、ずっと「さくら白波」が気になっていて、イメージを勝手に膨らませていました。
飲む以前に私がイメージする「さくら白波」は、とても華やかな香りと共に、女性のような繊細な味わいです。
「女性のような繊細な味」というのを具体的に申しますと、「甘さ」と「辛さ」、「ふくよかさ」と「軽やかさ」を「さくら白波」を口に含んでから飲み込むまで、場面で表情を変えるようなイメージです。
単に「甘い」「ふくよか」だけでは物足りない気がします。
なぜこれ程までに期待を膨らませるかと言うと、「さくら白波」の醸造元である「薩摩酒造」に強い期待感を持っているからです。
この「さくら」という文字を「白波」の頭に付けることは、薩摩酒造にも強い覚悟があったのではないかと推測します。
「さくら白波」はどのような芋焼酎なのか!?その詳細を見ていきたいと思います。
「さくら白波」の仕様
国産米と鹿児島県産のサツマイモを使用して造られた本格芋焼酎です。
そして、「さくら白波」の最も特徴的なところが「黄麹製」の芋焼酎だということです。
私がこれまで御紹介した黄麹製の芋焼酎は「富乃宝山」ぐらいしかありませんが、黄麹製の芋焼酎はあまり造られていません。
と言うのも、通常清酒造りに使われる「黄麹」は、「白麹」や「黒麹」と異なり「クエン酸の生成」を行わないからです。
「クエン酸」は、焼酎モロミが腐れない為に重要な役割を果たしています。特に南九州の暑い気候の地域では、焼酎モロミ自体の発熱と暑い環境で、腐敗する可能性が高くなります。
夏場のお弁当に「酸っぱい梅干し」が乗っているのは、「ご飯」を腐敗から防ぐ効果がありますが、あれも「クエン酸効果」というわけです。
こういった理由もあって、黄麹を用いた芋焼酎造りは環境的にも難しいのです。
通常黄麹製の芋焼酎を造る場合、このような腐敗を防ぐために「低温発酵」にてモロミを仕込むのが鉄則とされています。
モロミの発酵を穏やかに抑えて低温で仕込む必要がありますので、よりエネルギーも使用することになるでしょう。
こういったところも含めて、造りが難しいと言われる黄麹製の芋焼酎に「さくら白波」と名付けた「薩摩酒造」の決意というか意気込みを感じ、期待せずにはいられない!というわけです。
「さくら白波」の華やかな外観
「さくら白波」のこの華やかな外観は、見ていてとても飲みたくなる芋焼酎です。
これまで芋焼酎にピンク色のイメージは無かったのですが、この薩摩酒造のポップを見たとき、「いったいどのような風味に仕上がっているのだろう!?」ととても興味が湧きました。
これまで白や黒といった色イメージが先行する中、思い切って「ピンク色(桜色)」を導入した「薩摩酒造」の目論見は、「女性を意識」した証拠なのだとも感じられます。
本格焼酎業界が低迷する中、女性ファンを取り込むのは必須条件だともいえます。
さあいよいよ「さくら白波」評価編です。
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Comment
一口飲むと驚きのかほりにビックリしました!
白波の原酒は美味しかったですが、又違った美味しさにビックリ仰天しました!
ロックにしましたがかほりが良いですね!
ロックにして飲むと桜色に酔いが回って、久しぶりの美味しい焼酎を知り嬉しくなりました!
又見かけました、店の在庫をすべて買い取ってきました。
知人と桜白波の飲み会を考えています!
かほりに味わい深いのが何とも言えない!
桜の色の顔して酔いたいと思います!