幻の米で造られた芋焼酎【侍士の門】と【黒霧島】を比較!
最近はいつもの【白霧島】ばかり飲んでいたのですが、久しぶりに新しい芋焼酎を飲みました。
その名は【侍士の門】!なんとも勇ましいネイミングと共に、カッコいいいで立ちです。
本格芋焼酎【侍士の門】と幻の米
【侍士の門】の一次原料である麹米に使われているのが、「白玉米」という幻の米です。
「白玉米」は、明治時代を最後に154年以上栽培していなかった幻の酒米です。
鹿児島の酒販店「焼酎屋前畑」(曽於市財部町)のご店主・前畑浩一氏が「白玉米」で【侍士の門】を造ることを提案しました。
「白玉米」の種もみわずか7グラムからスタートし、有機農業グル−プの協力を得て幻の米「白玉米」を増やしました。
そして2000年、幻の米「白玉米」、大隅半島産のサツマイモ「コガネセンガン」、天然水を使って【侍士の門】が世に生み出されました。
154年以上前に侍士たちが酌み交わしていただろうその風味をイメージして、【侍士の門】と名付けられたそうです。
私は、新しい芋焼酎を飲む前に、気持ちを盛り上げるために出来るだけその銘柄の歴史を調べるようにしていますが、今回はかなり期待が膨らみましたよ。
本格芋焼酎【侍士の門】の商品仕様
【侍士の門】は、鹿児島県志布志市の大久保酒造で造られています。
「白玉米」を使った黒麹米と、大隅半島産のコガネセンガンを使った常圧蒸留芋焼酎ですね。
それでは、さっそくその風味に参りましょう!
【侍士の門】と【黒霧島】を飲み比べ
飲み方
【侍士の門】は黒麹、アルコール度数25度ですので、25度製黒霧島と比較しますね。飲み方はストレートです。
香り
【侍士の門】は奥深くて、芋の穏やかな香りが漂います。
【黒霧島】はほとんど芋香は感じませんので、【侍士の門】の方が香りが豊富だと感じました。
当時の侍士が心を穏やかにするためにも飲んでいたのではないかと感じましたよ。
味わい
【侍士の門】は口当たりがまろやかでトロッとしていますね。やはり「黒麹」といった感想です。
【黒霧島】よりもややトロみがありますね。
【侍士の門】を口の中で味わうと、そんなにサツマイモらしさが強いわけではないのに、ふくよかで濃厚!
とっても不思議な味わいです。
芋焼酎なのに、芋焼酎らしくない赤兎馬を思い出しましたね。
甘辛度
【侍士の門】は【黒霧島】よりも、やや辛い芋焼酎ですね。
辛みが少し残るので、食中酒という考えでは、【黒霧島】に軍配が上がるでしょうか!
甘い芋焼酎がお好みの方には向かないかもしれませんね。
後切れ
【侍士の門】の後切れは、不思議なんですよね。
スッキリというわけではないのですが、ほのかにサツマイモの余韻に浸ることができるのです。
それでいてしつこくないんですよね。
何度も何度も喉越しの表現を考えようと飲むのですが、上手い言葉が見つかりません。
芋らしさ
【侍士の門】と【黒霧島】を比較してみても、そんなに芋らしさは変わらないと思うのですが・・・
【侍士の門】の方が、味が複雑というか確かにサツマイモが居ることは感じられるのです。
【侍士の門】はこんな方におすすめです。
【侍士の門】は文章を書いて思うのですが、表現が難しい不思議な芋焼酎です。
複雑で濃醇な風味の中にサツマイモが確かに居ます。甘さも抑えられていて、黒麹らしさもしっかり感じられます。
やはり「白玉米」が効いているのか、良い意味で芋焼酎らしさを覆し、穏やかな時間に導いてくれる仕上がりです。
いろいろな芋焼酎を飲まれた経験のある方に、一度ご賞味頂きたいですね。
そしてぜひ感想をお聞かせ願いたいです。
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