黒霧島がヒットした理由、そしてこのままじゃ終われない薩摩酒造の奮闘
2015/06/26
芋らしい芋焼酎からの脱却を計ることによって成功した黒霧島。いまだ霧島酒造の勢いは衰えることを知りません。
2013年の芋焼酎のシェアは4割にも届き更なる攻勢をかけています。
霧島酒造は黒霧島を看板商品として「白霧島」、「赤霧島」のブランド化に取り組んおり、芋焼酎業界でのトップの地位を確固たるものにしようとしています。
更には新商品の発売にも余念がありません。2014年6月に限定発売された茜霧島は早くもプレミア商品として広まっており、赤霧島の後継者と言われています。
茜霧島に関してはこちらをご覧ください。
白霧島と同時発売の茜霧島を徹底検証
黒霧島のヒットを紐解く
黒霧島ヒットの紐を解くとこう予想されます。黒霧島のヒットによって売上高が7倍にもなった霧島酒造。
単純に黒霧島の出荷量が7倍に膨れ上がったと想定します。今まで週に1回黒霧島を飲んでいる人が毎日飲むようになるでしょうか!?
週に2.3回に増やせてもそれ以上は厳しいでしょう。
それよりも、週に1回黒霧島を飲む人を7人に増やす方が難易度は低いのではないでしょうか!?
「全国の人に飲みやすい!女性も飲める芋焼酎を」というコンセプトはファンを増やすこと。
既存のお得意様にとらわれず、積極的に新たなファンを作ることが売り上げアップに繋がったと言えます。
薩摩焼酎の逆襲
薩摩焼酎ブランドはこのまま衰退してしまうのでしょうか!?芋焼酎のメッカ鹿児島県が誇る薩摩焼酎。
現在、薩摩焼酎を好んで飲んでいる人だけで勝負することが難しいのは、黒霧島の例で明らかになっています。
2014年11月薩摩酒造は薩摩焼酎ブランドの威信にかけて逆襲に出ます。
黒白波のリニューアル
2014年11月10日女優の米倉涼子さんを起用したCMが全国で放送開始となりました。
薩摩酒造の主力商品「黒白波」をリニューアルし、「ほの甘く、香り立つ」というキャッチコピーで登場しました。
この黒白波は以前の芋らしさを脱却し、芋焼酎が苦手な女性でも飲みやすいというのをコンセプトに造られているといいます。
鹿児島県から最大手の薩摩酒造が攻勢の第一弾として打ち出してきたのが、この黒白波のリニューアルです。
薩摩酒造は今までの芋らしさの看板を捨て、飲みやすいを強調して売り出してきたのです。
白波のリニューアル
2015年2月には白波のリニューアルも予定されているといいます。白霧島と同じ白麹を使用した白波。
白霧島に負けじと白波をリニューアルしてきた薩摩酒造。これから本格的に競争が激化してくるに違いありません。
焼酎に詰まる思い
焼酎の中には、その土地の風土や香りが凝縮して詰められていると思います。
栓を開けた瞬間に、何か懐かしいようなワクワクするようなそのような焼酎が飲みたいです。
栓を開ける楽しみは、子供のころに貰った誕生日プレゼントを開ける喜びと同じようなそんな感覚です。
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