「歳をとると飲めなくなる」理由は、肝臓が原因ではない!?
2016/04/05
「最近、飲めなくなったわ。歳をとったよねー。」
「10年前なんて、生ビール10杯なんて平気だったわ。」
「今は、生ビール2杯で次の日に残るのよ。」
などなど、飲み会でよく耳にする会話ではないでしょうか!?特に、同級生や幼馴染など以前から飲みに行く間柄であれば、必ず出てくる会話になりますよね。
実際、「歳をとると飲めなくなる」ということは私自身も感じることがあります。
反対に、歳をとるごとにお酒を飲める量が増えた!なんて話は、あまり聞いたことがありません。
一般的に言われる「歳をとると飲めなくなる」=「体内にアルコールが蓄積しやすく、直ぐ酔っ払ってしまったり、次の日に残りやすい。」という解釈になります。
「歳をとると飲めなくなる」ということは、若い頃の体との変化が生じているわけですが、実際には何が影響しているのでしょうか!?
アルコールの代謝を考える
体内に取り込まれたアルコールは腸で80%、胃で20%吸収され、その後血液を通して肝臓に運ばれます。
以前、「焼酎」が「日本酒」と比較して二日酔いしにくい!その理由とは!?の記事でも使わせてもらったフロー図です。
このようにアルコール分解には、肝臓の働きが不可欠です。お酒を飲む方であれば、「お酒の分解=肝臓の働き」ということを知っている方がほとんどでしょう。
ですので、「歳をとると飲めなくなる」=「肝臓の働きが悪くなる」というイメージが出来上がるのです。
そういった理由もあり、「お酒が飲めなくなった」と感じる方は、肝臓に何かの異変が生じた!という疑いを持つようになります。
ですが、意外と検査してみると肝臓の数値は正常だったり、休肝することによって状況が良くなるといった結果になる方も多いようです。
東海大学名誉教授で、肝臓病学、アルコール医学などが専門の松崎松平・医師によると、肝臓が原因で加齢によってお酒が弱くなるという方は少ないと言われています。
60歳以降になると肝機能が著しく低下するそうですが、それまではアルコール分解速度に大きな変化はないと言われています。
もちろん、アルコール分解能力に個人差はあります。
それでは「歳をとるとお酒が弱くなる」というのは、何が影響していることになるのでしょうか!?
それはアルコールの20%を吸収する「胃」にあるようです。
アルコール分解に関わる胃の重要な働き
アルコールは、消化器系を通さずに直接胃に届くとされています。そのアルコールの20%を吸収するのが胃の働きのひとつです。
その際、胃に食べ物があるのか無いのかでアルコール吸収に大きく影響がでます。
いわゆる空腹時(胃に食べ物が無い時)にアルコールを摂取すると、アルコールは直ぐに腸に流れて体内に吸収されてしまいます。
食事やつまみを摂りながら(胃に食べ物がある時)アルコールを摂取すると、小腸とのバルブ機能を持つ幽門括約筋が硬く閉じられる為に、アルコールが胃に留まりやすくなります。
あまり知られていませんが、胃の粘膜には、肝臓と同じアルコール脱水素酵素が存在しており、アルコールの一部は肝臓だけでなく胃でも分解されるのです。
ですので胃に食べ物がある状態でアルコールを摂取すると、胃が持つアルコール分解酵素が作用し、肝臓の手助けをしてくれるのです。
ところが「胃の粘膜」は加齢とともに薄くなり、アルコール分解酵素も少なくなるといわれています。(松崎松平・医師)
ですので、「歳をとると飲めなくなる」のは、「胃の粘膜に存在するアルコール分解酵素が減少することによって、アルコール分解能力が低下する。」ということになります。
あくまでも一般的な見解ですし、急に飲めなくなる場合はこの見解に該当しない場合もあるでしょう。
新たな企画に挑戦中です!「二日酔い」が気になるあなた!「最近飲めなくなった」あなた!必見です。
私が体当たりで、いろいろな「二日酔い防止」「肝臓強化」のサプリに挑戦中です!
二日酔い対処に効果的なサプリを探そう!オルチニン、しじみ、にんにくの効果は絶大!?「しじみにんにく極」を口コミ検証も含め評価!
気になる方はぜひ記事をご覧ください!
いずれにしても、歳をとるごとにアルコールとは上手に付き合うことが不可欠と言えます。
加えてアルコールを摂取する際に、食物を摂る重要性も忘れてはなりませんね。
「急にお酒が飲めなくなった」心配な方は専門医に相談するのが最良な方法です。
ブログランキングに参加中。応援をお願いします!!
人気ブログランキングへ
記事が参考になったと思われる方は、記事下のSNSシェアボタンクリックをお願いします。
スポンサードリング
スポンサードリング
関連記事
-
歓送迎会間近!宴席でお酒に飲まれない裏技とは!?
冬の寒さも幾分か落ち着きましたね。私の近所では、つくしも芽を出していますよ。 冬 …
-
糖質ゼロの本格焼酎を飲んでもダイエットできないって本当!?
最近、糖質オフ・糖質ゼロのお酒が人気を博しています。 糖質ゼロの芋焼酎をより健康 …
-
お酒を飲むと顔が赤くなるわけ!日本一酒豪の地域はどこだ!?反対に下戸の地域は〇〇県!
あなたは、お酒を飲むと顔が赤くなります!? 私は、比較的顔に出ない方だと言われま …
-
飲酒18歳解禁に「待った!!」軌道修正した真意、その舞台裏とは!?
事の始まりは、2015年8月31日。 自民党の成年年齢に関する特命委員会において …
-
二日酔い対処に効果的なサプリを探そう!オルチニン、しじみ、にんにくの効果は絶大!?「しじみにんにく極」を口コミ検証も含め評価!
こんにちは。芋好人です。歓送迎会、お花見と飲み過ぎるシーズンがやってきましたね。 …
-
「自分に合った最適の飲酒スタイル」3つのポイントが幸せを導きます!
今年の冬は暖冬と言われていますが、ようやく冬らしい寒さが感じられるようになりまし …
-
糖質ゼロ芋焼酎の○○割りでお酒を止めずに健康的な体へ!!最適な飲み方を伝授します!
お酒を飲みながら心配するのは、やはり健康面ですよね。 お酒は適量であれば、血行が …
-
「二日酔い」時の「迎え酒」はあり!?無し!?
「迎え酒」という言葉は古く江戸時代から存在し、川柳でも詠まれていたといわれていま …
-
芋焼酎お湯割りを美味しく作るコツ!お湯割りを極めて健康的な芋焼酎ライフを!
芋焼酎でお湯割りを作る時は、「お湯を先に入れることが常識」だと言われていますね。 …
-
妊婦さんにお酒をオススメできない理由
芋焼酎をはじめ美味しい「お酒」をご紹介することが、このサイトの見所だと思っていま …
Comment
うーん私もここ数年は量が飲めなくなってしまいました。。。
量だけではなくて二日酔いにも物凄くなりやすくなってますね。
酔っ払ったまま寝てしまうとまず間違いなく二日酔いです。夜中から頭痛がしてきちゃいます。。。年は取りたくないものですね^^;
ギャリさん
コメントありがとうございます(^^)
ギャリさんもそうでしたか。私も二日酔いになり易い身体になってしまいました。頭痛になりやすいです。年齢と共にお酒との付き合い方も変わってきますよね。
今日はビールを飲みましたがしっかりご飯を食べながら飲みました!
大分酔い方も変わってきますね!とてもいい情報でした^^
ギャリさん
コメントありがとうございます(^^)
そうですか!少しでも役に立って良かったです!
しかし今度は食べ過ぎるメタボが気になるところです(^_^;)