新旧プレミア対決 赤霧島と茜霧島を徹底比較~仕様編~
2015/11/01
「白霧島」や「黒霧島」は私をはじめたくさんの方の晩酌の友になっているのと思いますが、今回は新旧プレミア対決と題して「赤霧島」と「茜霧島」を徹底的に比較していきたいと思います。
まずは焼酎の仕様に着目していきます。下の表をご覧ください!参考に「白霧島」「黒霧島」を載せています。
「赤霧島」と「茜霧島」の仕様

使用麹に違いが
「赤霧島」の白麹に対して「茜霧島」は黒麹を使用しています。違う麹を使用した蔵元の意図は判りませんが、二次原料であるサツマイモの特色に合わせて、麹を決めたと言えるでしょう。
白麹と黒麹の違いについては、「白霧島の白麹」、「黒霧島の黒麹」味わいの違いは麹の仕業をご覧ください!!
サツマイモの品種が全く異なる
「赤霧島」の二次原料であるサツマイモは「ムラサキマサリ」を使用しているのに対し、「茜霧島」は「タマアカネ」を使用しています。ここが最も異なるポイントです。
ムラサキマサリ ⇒ 表面は赤く、芋を割ると含まれるポリフェノールの影響もあり赤紫の中身をしています。デンプン価もコガネセンガンに劣らないため、焼酎生成量も多いでしょう。
タマアカネ ⇒ 表面は黄土色をしていますが、芋を割ると含まれるカロテンによってオレンジ(茜)色をしています。柑橘系の香りを持ちますが、デンプン価はコガネセンガンやムラサキマサリより劣ると言われています。
使用酵母の違い
「赤霧島」が明確な酵母の表現が無いのに対し「茜霧島」は「芋の花酵母」を使用しているという記載があります。
芋の花酵母 ⇒ 観賞用サツマイモ「花らんまん」から単離した、霧島酒造独自の酵母です。この酵母によって、タマアカネ由来の柑橘系の華やかな香りの特徴を最大限に引き出しています。
「赤霧島」と「茜霧島」の違いまとめ
「赤霧島」と「茜霧島」を比較した際、最も特徴的な違いはやはり、原料サツマイモの違いです。
芋焼酎は二次原料であるサツマイモの香りや風味を大きく焼酎に持ち込みます。
「赤霧島」はムラサキマサリが持つ豊富なポリフェノールによって、ワインのような優雅な香りが楽しめます。「茜霧島」はタマアカネが持つ高カロテンによって、華やかな柑橘系の香りが楽しめる焼酎です。
「白霧島」や「黒霧島」のコガネセンガンとは全く異なった香りや味が楽しめる芋焼酎になっています。
それでは、いよいよ「赤霧島」と「茜霧島」を飲んで比較したいと思います。
新旧プレミア対決 赤霧島と茜霧島を徹底比較~風味編~
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