焼酎のブレンドに迫る!「白霧島」の美味しさの秘密はブレンドによるもの!?
2015/07/28
焼酎を世の中に送り出す前に、ブレンドという工程があるのは御存じでしょうか!?
焼酎造りの話でも紹介したように、蒸留して出来あがった焼酎はブレンダーによってブレンドされて、商品化されているようです。
実はこのブレンドという工程に「白霧島」の魅力のヒントが隠されているのではないでしょうか!?
焼酎の味の変化
焼酎の魅力でもあり、弱点でもあるのがその味の変化です。
長期熟成によっても味が変化しますし、また新酒であるとトゲトゲしく、味が若いと言われます。
芋焼酎はさつまいもの出来によっても、味に変化が生まれます。
収穫が始まる8月と終了間際の11月ではサツマイモの状態も変わります。
土に長く入っていた方が、サツマイモも太りますが、病気に侵される可能性も高くなります。
病気に侵されたサツマイモで造る芋焼酎は、そのまま焼酎の不味に繋がると言われています。
また「白霧島」の製造元霧島酒造は、4つの工場から成っています。いくら同じ造り方をしても、その工場の特色が焼酎の味に出ると言われています。
このように熟成、時期、工場の変化によって同じ芋焼酎であっても、出来あがる味はそれぞれであるということになります。
ですが私たち消費者にとっては、「白霧島」はひとつの商品でしかないのです。
福岡で飲む「白霧島」は美味しいけど、東京で飲む「白霧島」は美味しくないよね!って話があったらいけないのです。
ブレンダーの登場
ここで重要な役割を担っているのが、ブレンダー業務です。ブレンダーは「美味しい焼酎を世に送り出していく。」ことがその仕事のひとつでもありますが「味を均一化する。」という仕事もひとつの責務になります。
ブレンダーのおかげで全国どこに行っても美味しい、同じ味の「白霧島」が飲めるようになるのです。
ここで「黒霧島」のブレンドの記事が日経ビジネスで大きく取り上げられていました。
これをヒントに、「白霧島」の魅力を探っていきたいと思います。
「黒霧島」のブレンドをヒントに
黒霧島は、焼酎ファンならば誰もが知っている芋焼酎です。その知名度からも焼酎出荷量は全国へ莫大な量が出荷されます。
ですので原酒の量も莫大です。霧島酒造には、300kl級の貯蔵タンクが158本もあります。
黒霧島はそのタンクを10本選んだ後、4~5にグループ化し、ブレンド比率を決めていきます。こういったイメージでしょう。

あくまでも例にはなります。グループ2を抜粋して話をしますと、まずは大枠のブレンド比を決定します。
その後1%単位まで、ブレンド率を決定します。その評価は18項目(甘み、まるみ、うまみ、辛味、渋味など)の7段階評価と、ブレンダーが頭に残す「標準的な黒霧島の味」が頼りになります。
このような緻密な作業を元に出荷毎の比率が決定され、各タンクの調合が行われます。原酒の個性に基づき、微妙な味の差異を突き詰めることがブレンダーの役割です。
この成果によって、何処に行っても「黒霧島」を美味しく飲むことができます。
「白霧島」のブレンドを推測してみる
恐らくブレンド方法に大きな違いはないでしょう。
しかしながら、「霧島」から「白霧島」にリニューアルする際は幾度もこの作業を繰り返し、「白霧島」のスタンダードを造り上げたことでしょう。
出荷量は「黒霧島」程ではないでしょうから、ロット数は少ないかもしれないですね。
霧島酒造がブレンドにこだわる理由
霧島酒造の先代社長の江夏順吉氏こそが、初代ブレンダーです。
順吉氏は外部の人材に生産を頼る杜氏制度を廃止し、焼酎のブレンドするブレンド酒をいち早く採用しました。
生前はブレンドに時間を費やし、次世代のブレンダー育成に取り組んできました。
理想の風味をあまみ、まるみ、うまみと説き、最高の焼酎に出会う為に、来る日も来る日もブレンドに明け暮れたそうです。
この40年余りも積み上げてきたブレンド歴史こそが、品質を支えているのでしょう。
霧島酒造がブレンドにこだわるのは、良き商品を探求する先代の血を引き継いでいるからでしょう。
私たちが何気なく飲んでいる「白霧島」や「黒霧島」。
このような技術によって、いつものように心地よく焼酎が頂けることに改めて感謝したいものです。
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Comment
この情報量は凄いですね!!
恐れ入ります。。。
ギャリさん
コメントありがとうございます(^^)
ブレンドって面白いですよね。私も知りませんでした(^_^;)