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本格焼酎の伸び悩み 打開策は!?

      2015/06/26

「いいちこ」「二階堂」の麦焼酎、「黒霧島」「白霧島」の芋焼酎を代表する本格焼酎業界は、平成20年まで順調に出荷石数を増やし、甲類焼酎や甲乙混和焼酎を含む焼酎業界を牽引してきました。

ところが平成20年以降出荷量の伸びは頭打ちとなり、マイナスへと移行しつつあります。詳細は以下の記事を参照してください。
本格焼酎の現状、出荷量から考察する

本格焼酎業界はこの現状をどのように捉え、どのような打開策を検討しているのでしょうか!?

本格焼酎業界の横綱「三和酒類」の取り組み

本格焼酎業界をここまで牽引してきたのは「いいちこ」の蔵元三和酒類です。

三和酒類の出荷量もここ数年減少し、ついには「黒霧島」の霧島酒造にトップの座を明け渡してしまいました。

三和酒類の和田久継社長は、2014年11月1日掲載の酒販ニュースの取材に本格焼酎業界の現状と今後の展望をこのように述べています。

「本格焼酎業界の市場は既に成熟しています。これから本格焼酎を成長させていくためには、本来本格焼酎が持っている良さ、魅力をどのように表現していくかになります。」

この言葉は、本格焼酎業界は粛々と良い焼酎を造り続けるしか道はないということです。同社は2014年8月に「麹プロジェクト」を始めました。

これは、改めて本格焼酎は麹文化によって造られたこと。そして焼酎は文化であるということ。

麹プロジェクトを敢行することによって、社内に改めてこの考えを浸透させることが目的だと言います。社内で以て焼酎の良さを原点から見直す。

そして納得した美味い焼酎を消費者に届けるということが、本来の焼酎の良さを伝える手段だということです。

恐らくこの考えは自社のみならず、本格焼酎製造に携わる全ての蔵に対してのメッセージだと考えられます。

いくら「いいちこ」の品質が向上しても、その他の本格焼酎の品質が本物でなければ、本格焼酎業界は上昇していかないからです。

それを三和酒類が唱えることにより、本格焼酎業界が改めて品質を再確認することになります。

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本格焼酎の進むべき道

しかしながら、いくらいいものを造っても消費者との接点がなければ始まりません。

和田社長は同時にこのようなことも述べられています。

「若い人が本格焼酎に触れてもらう機会を、試飲会や体験会などで増やしていかなければならない。若い人たちも本格焼酎に触れてもらえれば、必ず美味しいと言ってくれる。」

今まで本格焼酎を支えてくれた年代の方はだいぶ歳を召されているのです。

若い人たちに本格焼酎の良さを知ってもらうことは、これからの本格焼酎業界には必須な事項であると言えます。

本物を飲んでもらってファンになってもらう!これが最善の方法なのです。

現在、品質が悪い本格焼酎が造られているとは思いません。良い物を造っている蔵はいくらでもあると思います。

今後は業界が手を組んで、本格焼酎業界の発展の為に様々な催しを行っていく必要があるのではないかと思います。

もっと本格焼酎のことをたくさんの人に知ってもらう!そのためには、良いものを提供する。なぜなら一発勝負ですから。

一度飲んで、ダメだ!と思われたら、もう飲まないと思います。

私もこのサイトを通じて微力ながら、本格焼酎の魅力を伝えていけたらと思います。

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