白鵬がオススメする白霧島ができるまで vol.5 (蒸留編)
2015/06/26
白鵬もオススメする「白霧島」の造り方、麹造り、酒母造り、サツマイモ選別、二次仕込みについてここまで見学してきました。これまでの記事は下リンクを参照ください!
白鵬がオススメする白霧島ができるまで Vol.1
白鵬がオススメする白霧島ができるまで Vol.2(米麹編)
白鵬がオススメする白霧島ができるまで Vol.3(酒母編)
白鵬がオススメする白霧島ができるまで vol.4 (サツマイモ編)
サツマイモの香りに後ろ髪をひかれながら「白霧島」の原酒造りの最終工程である蒸留工程へと足を進めました。
焼酎蒸留工程
サツマイモ仕込みを終えた「白霧島」のモロミは、タンクで9日間発酵及び熟成され蒸留工程へと移されるそうです。
蒸留工程に足を進めると先ほどまでのサツマイモの香りが一変して、アルコールの濃い香りがしてきました。
クセが強い芋の香りも加わって、そこにいるだけでほろ酔い気分になりそうでした。
お酒に弱い妻や子供は一気に険しい表情に変わりました。目の前に見える鋼の塊がモロミを蒸留する釜だということです。
工場見学を行った志比田増設工場の蒸留機は、2代目社長江夏順吉氏が考案した江夏式横型蒸留機を使用していました。
一般的に縦型蒸留機が主流と言われていますが、横型蒸留機の特徴は蒸発面積が広く効率が良いとされています。
霧島酒造の蒸留機は、工場によって横型蒸留機と縦型蒸留機を使い分けているそうです。
蒸留機にも「白霧島」や「黒霧島」の味の秘密が隠されているのではないかと感じました。
焼酎蒸留仕組み
蒸留は焼酎モロミを蒸気で温めて沸騰させ、気体へと状態が変わったアルコールを間接冷却によって再び液体へと変化させて収得する工程だということです。
最初は焼酎モロミに含まれるアルコール濃度も高い為、70度近いアルコール濃度の原酒が出てくるそうです。
沸騰して初めてこの世に生まれてくる焼酎原酒を「ハナタレ」というそうで、蒸留を止める前の焼酎原酒を「スエダレ」というそうです。
「ハナタレ」という銘柄の焼酎を見たことがあったので、なるほど!と思いました。最終的に原酒のアルコール分は36~37度になるそうです。
工場見学はここまでの工程しか見ることができませんでした。
この後はそのまま瓶に詰められて、世に出回る訳ではないそうです。
次回は白鵬がオススメする白霧島ができるまで vol.6 (最終編)いよいよ最終編です。
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