酒類業界の発展に不可欠な近年の飲酒者志向!その3つの要素とは!?
2015/07/25
一昔前はちゃぶ台に清酒の一升瓶を置いて、親父が酒を乱暴に飲む姿がありました。
このようなお酒のヘビーユーザーは今や高齢化し、近年飲酒量も減少してきています。
それは数値でも実証されてきています。「清酒」「焼酎」の出荷量は近年、減少傾向にあるのです。
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本格焼酎の現状、出荷量から考察する
「少子化」「若者のアルコール離れ」など、酒類業界では出荷量にマイナスの要素ばかりが目につきます。
近年、飲酒の志向には大きな変化が出てきています。以前のような、「酔っぱらう為のお酒」ではなくなったのです。
今回は、近年の飲酒者がどのようなお酒をよく選び飲んでいるのか!?という部分に着目しました。すると、大きく3つの要素が浮上してきました。
飲酒者志向3つの要素
低アルコール飲料人気
「若者のアルコール離れ」に待ったをかけるべく登場した「低アルコール飲料」が人気です。
アルコール度数が5%にも満たない酎ハイやリキュールを多く目にするようになりました。
「焼酎」や「清酒」よりも飲みやすいフルーツ味のお酒が、若者はとっつきやすいのです。
それにアルコール度数を落とすことによってとても飲みやすく、いわゆるジュースみたいな感覚で飲む飲料になります。
加えてノンアルコール飲料も人気です。これも低アルコール飲料人気と同じような傾向でしょう。
低アルコール飲料から徐々にお酒に慣れ親しんでいくことが、今後のお酒の消費に繋がっていくでしょう。
糖質オフタイプのお酒
第3のビールや発泡酒を中心に新発売する糖質オフ、プリン体オフタイプの飲料の増加が見られます。
これは、近年の健康志向の高さによるものです。「ビール腹」と言われる単語があるぐらいですので、お酒を飲むと太るイメージがあるのです。
特に30~40代の働き盛りのお父さんをターゲットにした商品だと言えます。正に私も該当するわけですが、心境としては、
「大好きなお酒が飲みたいけれど、肥りたくない。」
これにつきます。この願望に応えてくれた商品が糖質オフタイプの飲料なのです。
良いお酒を適量に
最近の飲酒者は、お酒を毎日飲む!というよりは週に1回、月に1回など頻度が減っているのが現状です。
こういった偶に飲むお酒は良いものを飲もう!といった方が増えてきています。ビール業界では、プレミアムモルツが皮切りに高級ビールの売り上げが向上しています。
「清酒」においても一般酒の出荷量は減少し、吟醸酒や純米吟醸酒などの高級酒の出荷量が向上しています。
頻度や飲酒量は減るが、「美味しいお酒」を飲む!といった志向に変化してきているのです。
今後の酒類業界が進む道
これまでの「酔っぱらうためのお酒」は需要が少なくなってきました。お酒は水とは違って、飲まなくても生きていける飲料です。
時代のニーズに応えていかなければ、衰退の道をたどり続けてしまいます。
特に「清酒」「焼酎」といった日本文化に寄り添って成長してきた國酒は、どちらかと言えばヘビーなお酒です。ですが国を代表する産物だからこそ、過去のものになってはなりません。
これからも時代と寄り添いながら國酒も発展していかなければならないのです。
國酒業界はある種、インターネット等の情報網に疎いイメージがあります。ですが、インターネットは時代のニーズを知るためにはもはや欠かせないものです。
情報を得る部署を社内に設け、それを商品開発に繋いでいけるようなシステムを構築するなど、こういった取り組みも必要になってくるのではないでしょうか!?
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