「赤霧島」を超える紅芋焼酎をご存知でしょうか!?
2015/11/01
私たちが通常飲む「白霧島」や「黒霧島」などの芋焼酎はコガネセンガンという品種のサツマイモを使用しています。他の主要銘柄もこのサツマイモを使用しているのがほとんどです。
コガネセンガンを使用する理由として3つ挙げられます。
・焼酎造りに不可欠なデンプンをたくさん含んでいること。
・作りやすい作物であり、単位面積の収量が高いこと
・慣れ親しんだ美味しい焼酎ができること。
以上の観点から、コガネセンガンを作る農家さんも多く、焼酎会社もその使い勝手の良さと安定した品質で文句なしにコガネセンガンを使用しているわけです。
一方で、新しい酒質開発を求めて様々なサツマイモの品種改良も行われています。
ポイントは、デンプン化が豊富で焼酎に適したサツマイモの品種改良となるわけです。その中でヒットした焼酎がムラサキマサリという品種を使った赤霧島です。
ムラサキマサリとは
高アントシアニンの「アヤムラサキ」と多収、高でん粉の「シロユタカ」の組合せにより九州沖縄農業研究センターによって開発されたもので、平成13年から商品登録されている品種です。
ムラサキマサリのデンプンは、コガネセンガンよりも多く、その特徴であるムラサキ色はポリフェノールの一種です。
焼酎造りに適した高デンプンは確保され、ワインなどで特徴的なポリフェノールの存在によって、新たな酒質へと導かれる期待を持たれたサツマイモです。
赤霧島の特徴
赤霧島は白麹菌を米に塗してできた白麹製の芋焼酎です。二次原料のサツマイモがコガネセンガンを使わずに、ムラサキマサリを使用しているところが「白霧島」との違いになります。
ムラサキマサリ由来のポリフェノールが気品高い香りを演出しています。
芋焼酎の中でもワインのような味わいもあるため、女性にも人気がある焼酎です。ムラサキマサリの生産量には限界があるため、今でも限定発売という形がとられています。
最近では酒屋やスーパーで見掛ける機会は増えたものの、全国的には行き届かない数量であるため、インターネット上では高値がついている状態です。
このようななかなか手に入り辛い「赤霧島」ですが、赤霧島よりも極上のムラサキマサリ焼酎があるのをご存知でしょうか!?
吉助<赤>
霧島のプレミアムシリーズ吉助の赤です。吉助シリーズは、全量芋製焼酎です。通常米で造る麹をサツマイモで麹を造るのです。
ですので、芋麹製焼酎に使われる原料は、サツマイモ、種麹、水、酵母だけになります。
吉助<赤>に関しては、すべてムラサキマサリを使用することになりますので、まさに極上のムラサキマサリ焼酎になります。
金額もその分高値になっていますが、定価より高く売られている「赤霧島」を買うよりは、通常価格の「吉助<赤>」を購入して飲んだほうが、断然お得だと思います。
「吉助赤」と「赤霧島」の評価・レビュー記事はムラサキマサリ対決!「吉助赤」と「赤霧島」を徹底比較!をご覧ください!
私としてはムラサキマサリ焼酎よりもコガネセンガンで造られた芋焼酎のほうが好きです。生粋の芋焼酎ファンですので、新しい味には慣れないですね。
ブログランキングに参加中。応援をお願いします!!
人気ブログランキングへ
記事が参考になったと思われる方は、記事下のSNSシェアボタンクリックをお願いします
スポンサードリング
スポンサードリング
関連記事
-
バレンタインデーギフトに芋焼酎を!シチュエーション別にチョイスしますよ!
もうすぐバレンタインデーですね! バレンタインデーは女性から男性に思いを告げる大 …
-
「茜霧島」「赤霧島」「金霧島」etc「霧島焼酎」の価格・仕様まとめ記事
「黒霧島」「白霧島」の3つの違い~表を使って解説~の記事では、霧島酒造が販売する …
-
黒霧島がヒットした理由、そしてこのままじゃ終われない薩摩酒造の奮闘
芋らしい芋焼酎からの脱却を計ることによって成功した黒霧島。いまだ霧島酒造の勢いは …
-
アルコール度数20度と25度の本格焼酎がある理由とその違いについて詳しく!
大分、宮崎では一般的にアルコール度数20度製の本格焼酎が飲まれています。 アルコ …
-
「赤霧島」2015年秋の販売開始から1週間。市場での販売状況は!?
2015年秋の「赤霧島」販売開始から1週間が経過しました。 2015年6月の「茜 …
-
金霧島を最安値で購入する方法
「金霧島」はそのネーミングの華やかさからも一目置かれる存在です。インターネットで …
-
「赤霧島」が酒屋さんに重宝される理由とは?
「茜霧島」の発売以降、「赤霧島」の人気に陰りが出てきているように見えますが、実の …
-
「焼き芋焼酎」と「芋焼酎」の違い~製法編~
芸能界では「志村けんさん」が、大の「焼き芋焼酎好き」として知られています。今回は …
-
リニューアルした「白波」、「黒白波」に懸ける薩摩酒造の本当の思いとは?~後編~
この記事はリニューアルした「白波」、「黒白波」に懸ける薩摩酒造の本当の思いとは? …
-
本格焼酎新商品のご紹介 メルシャンから販売される「浅黄(うすき)うさぎ」とは!?
「茜霧島」の登場から1年近くが経過しました。「茜霧島」の評価もクチコミで伝わり、 …