芋焼酎白霧島ライフ&ちょっと気になるお酒の情報

「白霧島」の風味を軸とした芋焼酎評価とちょっと気になるお酒の情報をフォーカス!

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あの名蔵が造る芋焼酎「橘」と「白霧島」を徹底比較

      2016/03/10


「橘」と言えば、プレミア焼酎「百年の孤独」でお馴染みの「黒木本店」が造る芋焼酎です。

今回は「黒木本店」が造る芋焼酎「橘」と「白霧島」の比較レビュー記事になります。

「百年の孤独」というプレミア焼酎を生み出す一方、リーズナブルな芋焼酎「橘」を造り上げる「黒木本店」とは、どのような蔵元なのでしょうか!?

「黒木本店」とは!?

宮崎県高鍋町に蔵を構える「黒木本店」のコンセプトは、「酒造りは農業である」とのこと。

その思いから、自社農場で造られた「芋」や「麦」を使った焼酎造りを行い、外国産が多い「麦」であっても、全て「国産」のこだわりようです。

また、足りない原料サツマイモは「地元産」を使用、麹米の精米は地元の精米所を使うなど地域に根差した蔵元です。

そんな地域と人が一体となった「酒造り」を試みる「黒木本店」は、エコ・リサイクルの実戦にも取り組んでいます。
risaikuru

焼酎造りの最終工程で発生する「モロミ廃液」を自社製の飼料加工場で加工し、「蘇る大地」という肥料を造ります。

この肥料は再び、農地へと撒かれ焼酎用作物の栽培に寄与するという循環型社会の流れを作り上げています。

魅力あふれる取り組みと、こだわりの製法を試みる「黒木本店」。いよいよ芋焼酎「橘」の商品仕様から見てみましょう。

「橘」の仕様

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tatibanahyou

麹米は「宮崎県産ヒノヒカリ」、二次原料のサツマイモは「地元産コガネセンガン」のこだわりようです。

仕込み水は逆浸透膜ろ過法を用いてより安全性に留意した水を用いています。

また、昔ながらの甕によって酒母造りを行い、二次仕込みは木桶けを用いる製法を採用しています。

このようなたくさんのこだわりの元造られた芋焼酎「橘」は、いったいどのような風味に仕上がっているのでしょうか!?

官能評価

tatibana hikaku

飲み方

今回はアルコール度数20度製の「橘」を用いましたので、アルコール度数20度製白霧島と比較します。飲み方はお馴染みのロックです。

香り

「橘」の栓を開けて香りを堪能します。待ちわびていたと言わんばかりのサツマイモの香りが鼻を襲います。

「白霧島」の特徴でもある華やかさというよりは、濃厚な落ち着いたサツマイモの香りです。早く飲みたくてたまらなくなります!!

味わい

「橘」を口に含み、舌の上で転がせます。「白霧島」の軽やかな味わいとは異なる、ふくよかなサツマイモの味わいが口に広がります。

「橘」は20度の芋焼酎とは思えないほどの深い味わいです。しかしながら、「橘」と「白霧島」は同じ白麹製の芋焼酎でありながら、こんなにも味わいが違うのかとびっくりするほどです。

甘辛度

「橘」を味わった瞬間甘いサツマイモの風味がするのですが、喉を通る時にはその甘さを感じることがありませんでした。

「白霧島」は甘い芋焼酎だと思う方は、ちょうどよく感じると思います。

後切れ

「橘」は、後切れにしっかりサツマイモの風味を残してくれます。

「白霧島」がスッキリ残りませんが、「橘」は余韻を楽しむことができる芋焼酎です。

芋らしさ

「橘」は口に含んだ瞬間に甘いサツマイモの風味が広がり、喉を通る辺りで甘さは消えていきます。

しかし後切れにはサツマイモの余韻が再び感じられ、芋焼酎の甘さ・余韻を感じることができる焼酎です。

まとめ

宮崎県産にこだわり抜いた「橘」ですので、恐らく酵母は「宮崎酵母」でばないかと予想します。と言うのも、「平成宮崎酵母」の「白霧島」とはあまりに味わいが違いすぎるからです。

加えて「橘」が持つ深い味わいの仕業は「甕」で造る酒母によるものではないでしょうか!?

「橘」は晩酌で使うことができるほどのリーズナブルな価格でもありますので、ぜひ一度飲んでみて頂きたいです。

以前、私が「プレミア焼酎」をオススメできない理由の記事で述べましたように、プレミア焼酎ではなくても、「橘」のように有機栽培のサツマイモ、甕造りなどこだわりの原料や製法を用いた芋焼酎を今後とも紹介していければと思います。

今回飲み比べに使用した芋焼酎「橘」はこちらです。

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