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リニューアル後「白波」と「白霧島」の真剣比較

      2016/03/10


ずっと気になっていました。2月にリニューアルした元祖芋焼酎「さつま白波」を飲みました。

平成26年度に宮崎県が鹿児島県の焼酎出荷量を初めて上回る見込みです。これは以前の記事で取り上げた話題でもあります。
本格焼酎業界のNo.1県を決める戦い~白霧島の影響は~

鹿児島県は芋焼酎大国であり、鹿児島を牽引し続けたのはもちろん「さつま白波」です。

その「さつま白波」の醸造元薩摩酒造は、薩摩焼酎ブランドの威信にかけて、「黒白波」と「白波」のリニューアルに踏み切ったのであります。
黒霧島がヒットした理由、そしてこのままじゃ終われない薩摩酒造の奮闘

今回はそのリニューアルした「さつま白波」と「白霧島」を徹底比較していきたいと思います。

さつま白波とは

薩摩酒造が手掛ける白麹製の本格芋焼酎です。アルコール度数は25度、20度製があります。

芋焼酎ブームの先駆者であり、芋焼酎と言えば「白波」というのが常識でした。

近年、薩摩焼酎では黒伊佐錦や島美人に押されがちです。全国的には「白波」を抜いて「黒霧島」がスタンダードになりつつあります。
とは言うものの「さつま白波」抜きでは芋焼酎は語れません。

飲み方

今回は個人的にロックが飲みたい気分でしたので、ロックにて比較します。今回は25度製を頂きました。

官能評価

白波

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香り

同じ白麹製ではありますが「白霧島」に比べて「さつま白波」の方が芋の香りが強いです。

今回のリニューアルによって、香りが穏やかになったように感じます。「白霧島」は芋の香りに着目した場合、物足りないと感じます。

前回の「ゴールドラベル霧島」とは全く異なる香りですね。やはり薩摩焼酎という点で「明るい農村」とは共通点があると感じます。

味わい

「さつま白波」は「白霧島」よりふくよかに感じます。焼酎を飲んだ瞬間、サツマイモの味わいがドーン!ときます。

「白霧島」が軽やかにどんどん飲めるのに対して、「さつま白波」はじっくり味わいながら飲みたいですね。

甘辛度

「白霧島」ほどの甘さは感じませんでした。「さつま白波」はサツマイモの香りはありますが、甘さは控えめですね。

以前はもっと辛いイメージでしたが、少し甘みが増したように感じました。格段に飲みやすくなったと思います。

後切れ

「白霧島」がスッキリした後切れだったのに対して「さつま白波」はしっかりサツマイモの余韻が残ります。

以前は原料不良臭と言うか、芋臭~い!といったイメージでしたが、心地よい余韻を感じることが出来ました。

芋らしさ

「白霧島」はリニューアルに際して、芋らしさがだいぶ抑えられた印象です。

「さつま白波」はリニューアル前より格段に芋らしさが抑えられていますが、良い香りや後切れは残っていると感じました。白霧島のリニューアル前の「霧島」に似ているように感じます。

まとめ

「さつま白波」はリニューアルによって、薩摩焼酎ブランドの良い部分は残しつつ、飲みやすい焼酎に仕上げていると思います。

以前、「さつま白波」の芋臭さを敬遠されていた方も、気を取り直して飲んでもらいたいですね。

最近芋焼酎を始めたのよね!という方ぐらいがちょうど良いのではないでしょうか!?心地よい芋らしさというのがこの焼酎の特徴だと感じます。

個人的にはリニューアル後初めて飲みましたが、美味しく味わいながら飲めましたね。「白霧島」とリニューアル前の「霧島」味を感じるような焼酎だな!と思いました。

金額は5合瓶で1,000円未満ですので、晩酌のメインでもいけそうです。「白霧島」が物足りなくなった時に、「さつま白波」も飲んでみようと思います。

「さつま白波」は、豚の角煮なんかをつまみながら飲みたいですね。
今回ご紹介したリニューアル直後の「さつま白波」はこちらです。

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焼酎

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