飲酒18歳解禁に潜む危険性!そもそも20歳以上だった理由とは?
2015/12/22
2015年8月31日、正直ビックリするようなニュースが流れました。
内容は以下の通りです。(NHKニュースより)
自民党の成年年齢に関する特命委員会(委員長・今津寛元防衛副長官)は31日、改正公職選挙法の成立で選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられることを踏まえ、民法上の成人年齢を「18歳以上」に改め、飲酒、喫煙の解禁年齢も現行の「20歳」から「18歳」に引き下げるよう政府に求める方針を固めた。
要は、「選挙権が来年夏から18歳以上に変更になるから、酒・たばこも18歳からでいいんじゃない!?」という内容です。
軽率だと思いませんか!?私には自民党の心の声がこのように聞こえました。
自民党「未成年者であっても酒・タバコを始めている人はいくらだっている!公に認めて、たくさん税金を払ってもらおう!」
私は「飲酒」は好きですが、「タバコ」に関しては咥えたことすらないので、「18歳以上の飲酒」について真剣に考えていきたいと思います。
そもそも飲酒が20歳以上だった理由
未成年者(20歳未満)の飲酒は「未成年者飲酒禁止法」という法律で禁止されています。
未成年者の飲酒が禁止とされた理由は、医学的根拠に基づいています。詳しくは以下の通りです。
脳細胞の破壊が加速
人間は生まれながらに140億個の脳細胞を所持していると言われています。これが20歳を過ぎると1日10~20万個破壊され始めます。
一度破壊すると再生しない脳細胞は、20歳を過ぎると減少を辿る道しかありません。
アルコールはその脳細胞の破壊を加速させるとされているのです。
未成年の時期から、脳細胞の破壊を始めるとその後の人生に大きな影響を与える恐れがあります。
アルコール分解能力が不十分
体内に取り入れられた「アルコール」は肝臓によって分解され、「アセトアルデヒド」という物質に変わります。
この「アセトアルデヒド」という物質は毒性が強く、体内に残ると各臓器に負担がかかります。
未成年者は「アセトアルデヒド」を分解して無害にする働きが不十分なため、20歳以上の大人よりも体に大きな負担を与えるということになります。
飲酒18歳解禁に潜む危険性!
このように、飲酒年齢が20歳以上と設定されていた理由は「健康上の問題」が大きいのです。
しかしながら、これまで「健康上の問題」で飲酒を禁止していた法律が、「選挙権と同じ18歳で飲酒を認める」という法律に変わるのは筋違いだとは思わないでしょうか!?
「税収」を意識しているとしか考えられないです。
18.19歳の時を思い出してみると、まとまったお金なんて持っていないんですよ。
それこそ、「酒・たばこを買うために窃盗が増えた!」とか「酒・たばこ代を親の財布からこっそり抜いた」など非行に走る若者が増えることが心配です。
また18.19歳といえば、友人関係の繋がりが強く、「飲み会」などが開かれることもしばしばあるでしょう。
そうなると、若いノリで「一気飲み」をして「急性アルコール中毒」になったり、少しぐらいと「飲酒運転」をしたりする問題も増えてくることが懸念されます。
ただでさえ、負のイメージが付きまとう「お酒」です。飲酒年齢拡大によって更なるマイナスイメージがつくのではないでしょうか!?
2015年9月3日追記⇒「飲酒・喫煙18歳解禁」方針の政府への提言が見送りとなりました。
しかしながら、「あー良かった!」で済む問題でしょうか!?実は「飲酒・喫煙18歳解禁」には色々な問題が絡み合っているような気がします。
詳しくは飲酒18歳解禁に「待った!!」軌道修正した真意、その舞台裏とは!?の記事をご覧ください!
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Comment
アルコールが脳細胞を破壊するっていうのは迷信では?アルコールが脳神経伝達物質であるグルタミン酸に侵入することで、シナプス間の伝達に異常をきたす(つまり酔う)ことはありますが、細胞を破壊するまでのことは起こらないですよ。あくまで働きを抑制するだけ。
(まあ、昏睡状態になるまで飲んだりするなら別ですが)
また、急性アルコール中毒とアセトアルデヒドとの関係も無いはずです。
急性アルコール中毒はあくまで血中アルコール濃度の上昇によって引き起こされるシナプス間の伝達異常が、脳幹部や中枢部まで進んだ結果引き起こされる症状なので。
匿名さん
コメントありがとうございます!
アルコールの身体への影響についてかなり熟知されているのですね。勉強になります。
>アルコールが脳細胞を破壊するっていのは迷信では?
脳細胞を破壊するというよりは、伝達に異常をきたすという解釈が正当では!?ということですね。
情報によっては、一部脳細胞を破壊するという内容もあるようでしたので・・・
もう一度、様々な書物等で勉強してみます。
>急性アルコール中毒とアセトアルデヒドとの関係も無いはずです。
急性アルコール中毒は血中のアルコール濃度に依存されるということですね。
文章の内容的にはアセトアルデヒドと急性アルコール中毒が関与しているように思われますね。
訂正致します。御指摘ありがとうございます。
(一気飲み)と書いてある時点で急性アルコール中毒とアセトアルデヒドとの文章自体しっかりと区切られていると見えます。
純粋に読解力の問題かと思いますが…
ブロ主も気になさらず頑張ってください。
今回の記事は大変参考になりました。
匿名さん
コメントありがとうございますm(__)m
心強いお言葉ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。