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気になるお酒「どぶろく」とは!?地域限定でしか楽しめない!?「どぶろく特区」について解説します。

   

神戸市は2日、地域限定で農家に少量での酒類製造販売を認める国の構造改革特区「どぶろく特区」に、西区と北区の市街化調整区域が認定された、と発表した。認定は政令市で初めて、11月27日付。引用元Yahooニュース

「どぶろく」とは一体何!?また「どぶろく特区」に指定?と思われた方がほとんどではないでしょうか!?

今回は「どぶろく」の魅力や「どぶろく特区」の現状について述べていきたいと思います。

「どぶろく」とは

真っ先に思い浮かぶのは、「もしかしてだけど・・・」ロックを歌うお笑い芸人「どぶろっく」かもしれません。

実は「どぶろく」は家庭でもできるお米で造るお酒のことです。

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「どぶろく」とはどんなお酒!?

どぶろく
おおまかに言うと、濾過が不十分な日本酒です。

濾過が不十分ということもあり、白く濁っていて米の粒も含まれています。

アルコール発酵の原理は基本的に日本酒や焼酎と変わりませんが、「どぶろく」は家庭でも作れるお酒ということもあって、未発酵の米もあります。

それ故に米に残るデンプンや糖分の影響で甘みもあるのが特徴です。

イメージとしては、甘酒にアルコール分が含まれた形と言えば良いでしょう。

「どぶろく」は甘みと口当たりの良さで飲みやすく、飲み過ぎてしまう傾向にあります。

日本酒に近い醸造酒と同等であると考えれば、アルコールが残りやすいと言えます。

「どぶろく」は、「お米」があれば誰でも簡単に造れるのが最大の魅力なのですが、酒税法によって勝手にお酒を造ることは禁止されているのです。

ここで「どぶろく特区」の話が出てくるのです。

「どぶろく特区」とは何!?

Wikipediaによると次のように書かれています。

豊穣祈願などの宗教行事や地域産品としてのどぶろくを製造する地域は日本各地に存在する。このようなどぶろく作りでは、大分県杵築市の白鬚田原神社のように古くから国税庁の許可を受けて作られていたものもあったが、2002年の行政構造改革によって、地域振興の観点から構造改革特別区域が設けられ、同特別区内でのどぶろく製造と、飲食店や民宿等でその場で消費される場合に限った販売が許可されるようになった(通称「どぶろく特区」と呼ばれる)。同特別区外へ持ち出すことになる「みやげ物としての販売」に関しては、酒税法が適用されるため、酒類販売の許可および納税が必要となる。また、実際には酒税法にて最低醸造量として定められている年間6キロリットル(一升瓶にして約3,326本)という制限を撤廃したのみで、アルコール度数の検査等々、酒税法に記される検査はあまり変わっておらず、自家醸造の自由化とは程遠い内容ともいわれる。

2002年の構造改革特別区域が設けられたことが「どぶろく製造」の起点となったのです。

どぶろく製造が許される地域を「どぶろく特区」と呼び、主な目的は「地域振興」に向けられています。
どぶろく祭り

具体的には、祭りごとや地元の飲食店で楽しむことが許されるため、観光客や催しへと来客が見込まれるというのが狙いです。

その区域外から持ち出すとなると酒税法適用となるため、酒類販売の許可及び納税が義務付けられてきます。

「どぶろく特区」はどちらかと言えば「地方」の色合いが強かったのですが、今回の神戸市西区・東区の事例は政令市であったため、注目が集まったのでしょう。

どぶろく特区は全国で100箇所以上にものぼります。

どぶろく特区で地域振興は可能なのか!?

どぶろくとは何か!?といった疑問を持ってこの記事に辿り着いた方もいるでしょう。

つまり実際は「どぶろく」のことを知らない方がほとんどでしょう。

実は知らないだけで、あなたのお住まいの地域が「どぶろく特区」の可能性だってあります。

「旅行に行こう!」と雑誌を広げたりネットサーフィンしたところで、どぶろくの情報までは入ってこないですよね。

どぶろくをテーマに旅行を考える人も少ないでしょう。

また訪れた旅先で美味しいどぶろくを発見したとしても、購入して帰れるような仕組み(酒類販売免許、納税など)を構築していなければ、買って帰ることもできないのです。

あくまでも地域内の盛り上がりのツールにとどまってしまうのが認知の低さにあるのではないかと思います。

ですが「どぶろく」造りに精魂かけている方が存在するのも事実です。

そこに行かなければ飲めないという規制がもう少し緩ければと思ってしまいます。

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