薩摩酒造が導き出した芋焼酎業界の飛躍
2015/06/26
先日記事にアップした薩摩焼酎ブランドの鹿児島県と霧島酒造の躍進が目覚ましい宮崎県の攻防は、これからも目を離せないと感じております。
というのも両県が切磋琢磨を繰り返しより良い芋焼酎が世に出回ることが、業界の活性化には欠かせないと感じるからです。
平成27年度は両県の芋焼酎出荷にめぐる攻防がより一層激しくなるのではないでしょうか。
私は白霧島に着目し過ぎて気づきませんでしたが、鹿児島県芋焼酎業界のトップ、薩摩酒造は宮崎県に待ったをかけるべく既に動き出していたのです。
今回は薩摩酒造についてフィーチャーしたいと思います。
薩摩酒造
薩摩酒造は1970年代後半の第一次焼酎ブームを追い風にし、以前は芋焼酎=薩摩白波というほど、圧倒的なシェアを誇っていました。
白波は「THE 芋焼酎」というイメージがあり、独特の芋らしさがあります。それが消費者のスタンダードとなっていました。
ブームを追い風にしたと言えども、後切れに残る芋の強い香りが苦手な方は、芋焼酎定着とまではいかなかったように思います。
とは言うものの「薩摩焼酎ブランド」を定着させてきたのは薩摩酒造であり、自然と薩摩酒造をお手本とした焼酎が鹿児島県の各蔵元から出てきたと言われています。
ここから20年余り芋焼酎のスタンダードは白波として全国で名を精通させてきました。
白波に一矢報いようとそれまでも数々の銘柄が世に送り出されています。しかしながら、薩摩白波が芋焼酎のスタンダードというのは変わりませんでした。
芋らしさの限界
薩摩白波が芋焼酎のスタンダードであったため、芋焼酎愛飲家はコアなファンが多かったのでしょう。
お店に例えると「こだわりのおやじが営む赤ちょうちんの居酒屋」というイメージでしょうか!?
常連客は多いが、新たなお客さんはなかなか入りつらいといったところでしょうか!?
つまり、芋らしい芋焼酎は新たなファンが増えることに苦戦していたと思われます。
ここで芋焼酎業界に新たな風が吹きます。
次回、芋焼酎の常識を変えた黒霧島の登場。
ブログランキングに参加中。応援をお願いします!!
![]()
焼酎 ブログランキングへ
スポンサードリング
スポンサードリング
関連記事
-
-
第3回目の「茜霧島」販売開始!市場での販売動向を調査!!
2015年6月17日より「茜霧島」出荷販売が開始されました。 今回は第2回までと …
-
-
ハワイのお土産はもう迷わない!日本人も驚くその商品とは!?
ハワイに旅行に行くと必ずお土産を買って帰ることになりますよね。 会社などグループ …
-
-
乙類(本格)焼酎と甲乙混和焼酎の違い
「白霧島」、「黒霧島」といった芋焼酎、「いいちこ」、「二階堂」といった麦焼酎、「 …
-
-
11月1日は「本格焼酎の日」関連イベント特集!!
全国的には認知度がまだまだ低いと思いますが、11月1日は年に1度の「本格焼酎の日 …
-
-
第3回目の「茜霧島」が発売!「茜霧島」と「赤霧島」の価格動向は如何に!?
「茜霧島」の次回発売日のお知らせ~数量限定発売の本当の理由とは!?の記事で紹介し …
-
-
口永良部島の噴火で垣間見える地元の絆!私たちにも出来る意外な復興支援方法とは!?
2015年5月29日に起きた口永良部島の噴火が思わぬところに影響を及ぼしています …
-
-
甲乙混和焼酎の現状、そして伸び悩むわけ
甲乙混和焼酎の代表的な銘柄は次の通りです。 アサヒ→麦かのか、黒かのか、芋かのか …
-
-
「茜霧島」の美味しい飲み方を徹底検証!
第3回目の「茜霧島」発売が先日行われました。今回無事に「茜霧島」をゲットすること …
-
-
「赤霧島」が酒屋さんに重宝される理由とは?
「茜霧島」の発売以降、「赤霧島」の人気に陰りが出てきているように見えますが、実の …
-
-
必見!本格焼酎業界に欠かせない3つの志向とは!?その現状と対策!
酒類業界の発展に不可欠な近年の飲酒者志向!その3つの要素とは!?の記事でも取り上 …
