口永良部島の噴火で垣間見える地元の絆!私たちにも出来る意外な復興支援方法とは!?
2015/07/22
2015年5月29日に起きた口永良部島の噴火が思わぬところに影響を及ぼしています。
警戒レベル5ということで、口永良部島に近づくことは困難な状況が続いています。島民の方が避難して無事だったことは不幸中の幸いです。
避難中の島民でどうしても島に戻りたいと思っている方々がいらっしゃると言います。
それは「サツマイモ農家」の方々です。
なぜ「サツマイモ農家」の方は島に戻りたいと思っているのでしょうか!?
口永良部島と屋久島町とサツマイモの接点とは!?
実は口永良部島は屋久島町の島で、屋久島町は屋久島と口永良部島から構成されています。
屋久島では銘酒「三岳」が製造されていることを以前の記事でもご紹介しましたが、正にその原料サツマイモの一部を口永良部島で作っているのです。
「三岳」は芋焼酎ファンならば知らない人はいない!と言われるほど人気急上昇の銘柄で、平成23年には新工場を建設しています。
近年増産体制で「三岳」を製造しており、店舗で見掛ける回数も増えてきているのは増産したからです。
口永良部島の「サツマイモ農家」の方々も昨年より増産体制で植え付けを行っており、順調に生育していた段階で、口永良部島の噴火が起こってしまったのです。
口永良部島の主産業としてサツマイモ栽培を発展させようと目論んだ際に起きた噴火で、「サツマイモ農家」の方々も居ても立ってもいられない!というのが本音なのです。
このような事態ですが、三岳酒造の佐々木社長は「今年は仮に収穫が難しくとも、生産が再開されれば来年以降も引き続き買い取る」と西日本新聞の取材に応えており、口永良部島のサツマイモ栽培を全面的に支援する構えです。
実際は屋久島町内で栽培する原料サツマイモは三岳酒造が使用するサツマイモの1割程度にとどまっています。
今後も地元産の「三岳」を目指して口永良部島でのサツマイモ栽培を支えていく(佐々木社長)としています。
「三岳」は屋久島町の経済の要
今回の口永良部島噴火は大変なことでしたが、改めて「本格焼酎」と「地域」の絆を熱く感じることができました。
「三岳」という焼酎が各地で人気を得ることによって、屋久島町に「外貨」がもたらされます。
そして「三岳酒造」が地元のサツマイモを原料として購入することによって、地元のサツマイモ農家に「外貨」が落ちるということになります。
「三岳」が屋久島町内の経済を大きく支えているのだと考えさせられました。
視点を変えると、私たちが本格焼酎「三岳」を消費することで、屋久島町の経済の支えになるということです。
口永良部島噴火の復興支援に出向くことは難しい方も、ほんの少しかもしれませんが「三岳」を飲むことで復興支援になるのではないでしょうか!?
芋焼酎「三岳」の生産への影響は?
芋焼酎「三岳」の不足分の原料サツマイモは、鹿児島県内より調達することになると考えられます。
1割程度のサツマイモを他の契約農家さんから調達できれば、予定数量の「三岳」を生産することは可能だとは思います。
ですが農家さんも決められた数量のサツマイモを生産しているでしょうから、他で1割分を賄うことは難しいでしょう。
仮に今年サツマイモが豊作であれば、予定通りの数量を製造することは可能になるかもしれません。
もし「三岳」の製造が予定数量出来なかった場合は、出荷量が減ることも考えられます。
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