「赤霧島」への関心!「九州」と「本州」の温度差が大きいわけ
2015/11/01
2015年秋の「赤霧島」販売が開始となりました。
当ブログでも「赤霧島」に関する反応は非常に高く、私としましても「赤霧島」の相変わらずの人気に驚いているところです。
ブログの反応を見て感じるところですが、「九州」よりも「関東」「関西」にお住まいの方が「赤霧島」への関心が高いです。
ですので、2015年秋の「赤霧島」販売開始への関心は「九州」と「本州」では、かなりの温度差があるように感じます。
「本州」の人口が多いところもその理由のひとつだと思いますが、根本的には「芋焼酎」に対する嗜好が「九州」と「本州」では違うのではないかと考えています。
九州人と芋焼酎
九州人、特に南九州の人にとって、芋焼酎とは「コガネセンガン」というサツマイモで造られた焼酎のことを意味しています。
初代「白波」から始まり現在では「黒霧島」など、いずれも「コガネセンガン」というサツマイモで造られた芋焼酎です。
九州の人にとっては、昔から馴染みのある「芋焼酎」の風味というのはある程度「固まっている」のだと感じます。
私の周辺でも「赤霧島」よりも「黒霧島」の方が断然人気があったりします。
「赤霧島」は贈答品としてとても喜ばれますので、特別な日に飲む芋焼酎として扱われることが多いのでしょう。
九州の人にとっては毎晩の「だれやめ」で「芋焼酎」を飲んでいる方も多く、「落ち着いた風味」の「コガネセンガン」で造られた芋焼酎が好まれるのでしょう。
本州人と芋焼酎
一方本州の方では、そもそも「芋焼酎」に対して抵抗が大きい人もまだまだ存在します。
初代「白波」の「芋臭い」焼酎のイメージが強く、どうしても苦手だ!という方も多いでしょう。
そこで登場したのが斬新な風味の「赤霧島」だったのです。
「赤霧島」は「ムラサキマサリ」というサツマイモで造られた芋焼酎です。
「赤霧島」は「ムラサキマサリ」に豊富に含まれる「ポリフェノール」の影響で、ワインのようなフルーティーな香りと気品高い味わいを兼ね備えた芋焼酎です。
本州の人にとっては、「赤霧島」によって「芋焼酎」のイメージがガラっと変化したのでしょう。
元々毎晩晩酌で「芋焼酎」を飲む方も少ないでしょうから、春・秋の限定発売の「赤霧島」は、本州人の「赤霧島ファン」にとっては、年に2回の楽しみなのだと思います。
出荷量による影響も
「赤霧島」は宮崎県都城市に本社を置く「霧島酒造」で造られた芋焼酎です。
地元色が強い同社は、「宮崎」を始め「九州」を基盤に売り上げを伸ばしてきました。
すなはち、九州への出荷が優先なのでしょう。
実際のところは分かりませんが、九州では出荷量が多い割に関心者が少なく、本州の方では出荷量が少ない割に関心者が多い為、不均衡な状態が出来ているのかもしれません。
前回の記事でも述べましたように、九州のイオンでは定価以下での販売も確認されましたので、九州では安定した出荷量が確保されたことを意味するのだと思います。
「赤霧島」をお求めの方は、九州を訪ねてみると案外簡単に手に入るのかもしれません。
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