【色】の違いに注目!芋焼酎の色違いからくる特徴と解説!
少し日にちが開きましたが、久しぶりの記事の投稿です。
今回は少し志向を変えて、芋焼酎によく登場する「色」にスポットを当てていきたいと思いますね。
私のブログに登場する「白霧島」や「黒霧島」などの芋焼酎に関しても「白」「黒」の色を謡っているのが特徴ですよね。
さてこの「色」はいったいどこから来るのでしょうか!?
「白黒はっきり付けよう!」あなたは「白派?」それとも「黒派?」
まずは、「白、黒」の違いについてです。
例えば「白霧島」「黒霧島」に続き、「白波」と「黒白波」も同様です。「若潮」「黒若潮」なんてものもあります。
これは、「麹の種類」に起因しているんですね。
種麹に「白麹」を使って造る芋焼酎は、「白~」
種麹に「黒麹」を使って造る芋焼酎は、「黒~」
となります。
以前は「白麹」の芋焼酎が主流だったことから、白麹の芋焼酎に関しては冠に「白」を付けずに、そのまま銘柄が来る焼酎が多いですね。
「白波」「若潮」「伊佐錦」などは、つまり「白麹」だということになります。
芋焼酎の麹はたいてい「米」を使用しますが、その名の通り白麹を使用すると米麹は「純白」に染まり、黒麹の場合は「漆黒」に染まります。
麹の種類によって、生成する酵素が異なり特有の風味を演出するというわけです。
黄色の麹もあるんですよ!
清酒などで使われる「黄麹」というものも存在します。
芋焼酎屋さんはあまり「黄麹」を使いたがらないんですね。「黄麹」は、クエン酸を生成しないため、腐れやすく扱いにくいんです。
芋焼酎の蔵は「鹿児島」を中心に暑い地方で造られていますので、腐れには気を遣います。
そんな中でも厳しい「麹管理」を行い造っている蔵もありますよ。
「小鶴黄麹」や「さつま黄若潮」が最もわかりやすく「黄色」を前面に出していますね。
この他にも「富乃宝山」や「さくら白波」なども黄麹の芋焼酎なんですよ。
黄麹の芋焼酎は飲まれた方も少ないと思いますが、華やかでフルーティーな香りを演出する芋焼酎が多いですよ。
紅の色の由来は何処から!?
「紅」「赤」「紫」など、あか系の色を謳っている芋焼酎もありますよね。
「赤霧島」「赤猿」「明るい農村赤芋仕込」などがあります。
もうネタバレになっていますが、これは「赤系のサツマイモ」を使っている芋焼酎だということですね。
レギュラーの芋焼酎は「コガネセンガン」という黄金色のサツマイモを使用している蔵がほとんどです。
それに対して赤芋系の芋焼酎は、「アヤムラサキ」「ムラサキマサリ」「ベニコガネ」などのサツマイモ品種を使用しています。
「赤系」の芋は栽培量が限られていて「期間限定」で販売されるパターンが多いですよね。
「赤系」の芋焼酎は、ポリフェノール系の風味が出やすく赤ワインのようなフルーティーな香りを演出します。
ちなみに「茜霧島」は、オレンジ系の芋を使用していて「オレンジ⇒茜色」と表現しているのでしょう。
青の勢いとは!?
最近、当ブログにも問い合わせが多いのが「青」の芋焼酎です。
「青」の芋焼酎ってなんだ!?という話ですよね。
雲海酒造が宮崎県限定で販売している芋焼酎があります。これが「木挽きブルー」という芋焼酎です。
「青い麹」も「青い芋」も存在しませんので、一体「青」はどこからきたのでしょうか!?
「木挽きブルー」は、宮崎県日向灘で採取した当社独自の酵母「日向灘黒潮酵母」を使用しています。
どうやら「木挽きブルー」の青は、宮崎の青い海をイメージして選ばれたようですね。
バナナ香が高くスッキリした味わいで、人気急上昇の銘柄ですね。
芋焼酎の色ブームに「青」を持ってきたところで、インパクトも強いですよね。
色で選ぶ芋焼酎も面白い!
芋焼酎を選択する際、銘柄や蔵元から選ぶのが定石ですが、色から入っても面白いですよね。
例えば「赤霧島」が好きな方は、「赤系」の芋焼酎を探してみると自分好みの芋焼酎に出会える可能性は高くなります。
また「黄麹」はあまり出回っていないので、まだ経験のない方は一度手に取って飲んでもらいたいですね。
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