リニューアルした「白波」、「黒白波」に懸ける薩摩酒造の本当の思いとは?~前編~
2015/06/26
当ブログでも再三取り上げております、「黒白波」と「さつま白波」のリニューアル!薩摩酒造が製造する芋焼酎の2本柱です。
低迷する鹿児島県の薩摩焼酎を復活させるには、この2銘柄の活躍は欠かせません。
その「さつま白波」と「黒白波」のリニューアルに懸ける本坊社長の思いを紐解いていきたいと思います。
リニューアルと同時に行われた値上げ
実は薩摩酒造が製造する「さつま白波」と「黒白波」は他酒造会社が値上げをする中、9年遅れて2014年2月、値上げに踏み切りました。
しかしながら単純に値上げするのではなく、値上げした価格に相応しい付加価値のある芋焼酎を提供したいという思いから、商品のリニューアルに踏み切ったとのことです。
単純に「消費税や物価の高騰により、値上がりした。」と言えば簡単なのでしょうが、それでは消費者に面目が立たないという思いでしょう。
これが、リニューアルの一つ目の理由になります。
お客様品質の焼酎とは
「お客様品質」この思いが込められて造られたのが「黒白波」です。そもそも薩摩酒造は芋焼酎のトップブランドとして、芋焼酎業界を引っ張ってきました。
芋焼酎のスタンダードは「さつま白波」であったのです。
「うちの美味しい芋焼酎を飲んでください!」というスタイルが今までの薩摩酒造のスタイルだったと言えます。
ところが「黒霧島」のヒットと共に売り上げも低迷していきます。
世間で言う「黒霧島」は、甘く飲みやすい焼酎だというのが特徴です。要は消費者が求めているのは、「黒霧島」のような飲みやすい焼酎だ!というのが現状です。
薩摩酒造は「これではダメだ!」ということで、この市場の声に耳を傾け、「お客様が美味しいと思う芋焼酎を造りました!飲んでください!」というスタイルで研究開発を重ねてきたのです。
それで出来上がった芋焼酎こそが、「黒白波」なのです。
「進化」した「黒白波」のコンセプト
「黒白波」で最も力を入れたポイントは「香り」です。キャッチフレーズにもある「ほの甘く、香り立つ」というサツマイモの優しく甘い香りを表現しています。
私のレビューでもありますが、「黒白波」の香りは甘く心地よいです。
香り酵母を使用しているところを見ると、「香り」をかなり意識したリニューアルであると言えます。
装いも新たにパッケージも進化しています。CMに米倉涼子さんを起用していますし「女性でも飲みやすい芋焼酎」を表現していると言えます。
「黒白波」は味を大きくリニューアルし「進化」した芋焼酎に変貌を遂げたとしています。
一方で、「さつま白波」に対しては並々ならぬ芋焼酎への思いが込められています。
リニューアルした「白波」、「黒白波」に懸ける薩摩酒造の本当の思いとは?~後編~
に続く。
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